カリキュラム
■ カウンセリング概論
カウンセリングの概念への理解を深めることで、思考、倫理、哲学を身に付けます。技術偏重ではない、カウンセラーの資質を育てます。
■ 養成講座で学ぶ基礎心理学
●概 論
ユングの理論と芸術療法
フロイトの理論と連想法
ロジャースの理論と共感
アドラーの理論と勇気づけ
パールズの理論とゲシュタルト療法
ユングの元型と個性化
心理検査法
その他の心理療法
■ 養成講座での各種トレーニング
一人の人間をサポートするためには、幅広い知識とトレーニングが必要とされます。
●面談技法
共感的傾聴
転移と逆転移
直面化と解釈
ケース検討
●絵画療法
抽象画のイメージ
風景構成法(面談方法含む)
バウムテスト・人物画・HTP法
児童画・家族画
色と心と身体の関係・外的受容
●夢分析
夢のシンボルと元型
■ 養成講座での自己分析
自己分析を通して、より深い他者理解への道を見つけます。
●集中グループワーク
二日間のトレーニングにより、 ダイナミックな分析原理を体感します。
●個人面談
将来の方向性、 各人の適性などをさぐり卒業後の進路の指針とします。
●セラピスト実習とその自己総括
クライアントと対面しての実習をとおして、セラピストとしての自己を総括的に分析。
また事例検討により理解を確実なものとしていきます。
■ 養成講座で学ぶ主な心理学者
●フロイトの心理学
精神分析の創始者であるオーストリアの精神分析家。神経病理学者から精神科医となり、神経症研究をもとに自由連想法や無意識の研究を行った。
●ユングの心理学
分析心理学ともよばれるユング心理学では、無意識の分析に夢分析やイメージ療法(箱庭・絵画など)を重用するのが特徴。無意識の世界を深く研究した心理学者。
●ロジャースの心理学
来談者中心療法を創始したアメリカの臨床心理学者。日本にカウンセリングが入ってきた当時はほとんどがこの来談者中心療法だった。彼は患者ではなくクライアントと呼び、ノーベル平和賞にもノミネートされた。
●パールズの心理学
ゲシュタルト療法を創始。ユダヤ人精神科医。実存主義思想などをベースとしており、「今・ここで、いかに、何を、話しているか」に注目して気づきを獲得する。個としての自立・成長を目的としている。
●アドラーの心理学
オーストリアの医師であり心理学者。個人心理学を創始。原因論ではなく目的から分析を行い、個人の価値体系の偏りを見いだして、その変容を「勇気づけ」によって促す。
■ 養成講座で学ぶ主な検査分析法
●性格検査
パーソナリティを把握するための心理検査を性格検査という。中でも投影法は絵画やイメージを使う。その中で3つの性格検査を学ぶ。
●バウムテスト
●人物画グッドイナフ
●HTP法(House-Tree-Person Test)
●風景構成法(Landscape Montage Technique)
中井久夫氏(精神科医・精神病理学者)が1969年に考案した。箱庭を2次元化した絵画療法。
心理療法におけるクライアント理解の有力なツールとして、日本で独自に創案・開発されたもの。
●原初の怒り療法(プライマリー・スクリーム・セラピー)
アーサー・ヤノフによって創始された。ジョン・レノンとオノ・ヨーコの二人が受けたことで有名。幼少期の記憶までさかのぼり、心理の奥深くに潜む苦痛や訴えをはきだす療法。